作品について5

私の制作における原動力は、自由への願望と生命力への渇望だ。

作品という空間の中で、伸び伸びと自由に力強く生きものたちに生きていてほしい。

何ものにも縛られない自由さと空間全体を包み込む力強い生命力。

その2つを表現できた時の嬉しさは、何ものにも代え難い喜びだ。

制作は生命力の循環だと思っている。

作品を作り出す際に生命力を排出し、作品鑑賞の際にそれを吸収する。

永遠に色褪せない、循環し続けることができる生命力を作品の中に閉じ込めることが私の仕事でもある。

いつまでも作品には生き続けていてほしい。

後世に作品が残るよう、その環境を作り上げることも私の役目である。

作品の中でいつまでも生きものたちが楽しそうに、のびのびと力強く自由に生き続ける。

そういった作品をつくり、作品たちがいろんな人たちから大切にされて永遠に生き続けられたら、

私が生まれてきた意味があると思っている。

頑張ろう。

作品たちが報われるためにも、めげずに頑張ろう。

私の人生をかけて取り組んできた大切なものだから、こんなところでは終われない。

すべてをかけても惜しくないくらい好きなものだから。