制作について6

作品制作における楽しさは、他では得ることができないくらいの喜びがある。

やっぱり自分は絵がすごく好きだなと確信する。

私の制作において、夢中になる楽しさや先が見えないワクワクする気持ちはとても大切だ。

キラキラした欠片を作品の中に閉じ込めることで、作品の魅力が生まれるのではないかと思っている。

制作者の感情や思考は作品を通して、ダイレクトに鑑賞者に伝わる。

楽しいと思う気持ちも鑑賞者に伝わる。

逆に言うと、制作者が楽しまなければ、鑑賞者を楽しませることはできないと思っている。

苦悩を表現する美術が重要視される中、楽しさや喜びを表現する作品は軽視される傾向にあるように感じる。

美術史的にも、苦悩や問題定義を含む作品の方が共感されやすいのもよくわかる。

先が見えない現代の苦悩を作品の世界で表現する大切さもわかる。

ただ、作品の中には少しの希望や救いは必要だと思っている。

どんな時代においても、楽しさや喜びの表現は生きる希望にもつながる。

私は自分の作品の中における楽しさや喜びは大切にしたいと思っている。

流行のスタイルとは異なるかもしれないが、

希望の欠片が見える作品をこれからも作り続けていきたい。