ブログについて4

昨年の12月からウェブサイトを開設し、ブログも今月で10ヶ月目に入る。

話すことはあまり得意ではないが、読書や文章を書くことは小さい頃から好きだった。

自分の作品や意見を伝える場所をもつことは、すごく大事だなと思う。

当初からのブログを読み返すと、試行錯誤しながらも進んできた歴史が詰まっているなと感じる。

どうやって美術作家になっていけばいいのか途方にくれながらも、前進してきた日々を思い返す。

今もはっきりとした答えは見つかってはいないが、制作してきた作品は形となって残っている。

ブログとして文章に書くことによって、自分の考えを表面化し、それを客観的に見ることができる。

作品を制作する上での思考の整理や発見にもつながるから、続けてきてよかったなと思う。

卒業後、どうやって美術作家として生きていけばいいかまったくわからなかった時、

何をすればいいかわからなくて途方に暮れていた時、そのヒントを探して美術書をよく読んでいた。

特に知りたかったのは、美術作家の生き方や考え方だ。

何を思考し、どうやって美術作家として大成したのか。

いろいろ探して本を購入していた日々を思い出す。

美術史や作品についての美術書は多いが、美術作家の思考や人生についての本はそんなに多くないような気がする。

どのようにして、美術作家として生きていけるようになったのか。

美術作家として生きていきたいと考える人たちにとっては、先駆者の具体例が一番知りたいことのように思う。

私はこのブログを美術作家として大成するまでの記録として書き続けている。

社会にしても、美術界にしてもレールの上から外れた人が大成するのはかなり難しいと感じることが多い。

遅すぎるスタートに対するハンデも大きく感じる。

このブログは、それでも何とか頑張って大成するぞという自分の意思表示でもある。

私と同じように美術作家として食べていきたい、どうすればいいのかともがいている人はいっぱいいると思う。

このブログが、そういう人たちのヒントに少しでもなれたら嬉しい。

遠回りをしようが、ハンデがあろうが、美術作家になれる。

そう証明できるように、これからも制作を頑張ろうと思う。