生命力について

私の作品テーマは生命力だ。

作品だけでなく空間全体を使用して、生命力を表現する展示をしたいと思っている。

それを鑑賞者が追体験できる体感型の展示空間を目指している。

生命は儚い。

なんて儚いものなのだろうと悲しく思えてしまうこともある。

自分自身、幼い頃から生命について深く思考してきた分、なおさらそう感じる。

その儚さの中にある一瞬のきらめきを画面に永遠に残したい。

それが私の作品制作のモチベーションだ。

鑑賞者や自分自身が目で見て喜ぶ作品、安心感や自由さを感じる作品を作り続けたい。

もっともっと頑張らなければいけなかった。

もっともっと早くから作家として活動しておけばよかった。

一番応援してくれた人たちに、美術作家として活躍する姿をちゃんと見せたかった。

生命の儚さは、遠回りをしてきた人生に後悔を生じさせてしまう。

大切な人たちには作品を見せることはできないかもしれないけど、

今回の展示で良い報告を伝えたい。

これからどれだけ美術作家として大成するかはわからないが、

もっともっと良い報告を伝えて喜ばせてあげたかった。

どうしても、後悔はしてしまう。

今の自分にできることは、ただただ良い作品を描くことしかない。

作品がもつ力を信じよう。