作品について10
新しいステージに入った。
最近は大きな作品だけでなく、小作品にも取り組み始めている。
アクリル画も描き始めた。
油彩画と異なる性質が面白くもあり、難しくもあり、試行錯誤しながら描き進めている。
以前よりも、作品のコンセプトを思考しながら制作することが多くなった。
その効果で、制作がとても新鮮に感じる。
モチーフの意味や作品全体の構成を思考することで、作品の深みが増した。
今まで、説明しなくても作品だけで鑑賞者に伝わるだろうと思っていた。
鑑賞者にも自分と同じような思考や視点で作品が見えているはず、と思っていた。
自分が見えたり感じているようには、鑑賞者には見えていないのだな、ということもわかった。
たまに作品がよくわからないと言われることがあるけど、そういう部分なのかもしれない。
もしかしたら、自分の思考している意図の三分の一も伝わっていなかったかもしれない。
言葉って大切だ。
言葉で伝えることで世界観や作品の本当の良さが伝わるのであれば、その一手間をかけよう。
作品の中でもわかりやすく伝わるように、見方や形、目線を使用して導こう。
材料の研究にも取り組み始めた。
まだほんの少ししか試していないが、作品の幅が広がって面白い。
作品が進化するのは楽しいな。
できることが増えていくのが楽しい。
コンセプトに関しても以前は苦手意識があったが、最近は自分の思考や作品を伝える手段として大切だなと感じる。
今よりももっと、できることを増やしていこう。
制作の楽しさを実感する毎日だ。