作品について12
作品が突然変わる瞬間がある。
無意識的にも意識的にも、その機会は突然訪れる。
人物から動物、魚へのモチーフの変化や立体作品を制作し始めたのも、ある日突然だったように思う。
すんなりというか、必然だったというか。
不思議な感覚だ。
脱皮するかのようにさらなる進化を求める気持ちが、今強くなっている。
どの時代の美術作家も、常に新しい方向性を探していたのだなという事実に気付く。
現代を作品に表現する。
美術作家とは、そういうものなのかもしれない。
私も変わらないといけないんだなとも思う。
時代に合わせて変化することも大事だし、見たことがないような作品を自分も見てみたい。
現実の生活はなかなか厳しいけど、私はやっぱり美術作家として生きていけるようになりたい。
自分の作品の良さを残しつつ、新しいスタイルに進化するにはどうすればいいか。
その方向性をいろいろ思考して、平面作品の制作がなかなか進まない。
昨年から描いていた大きな平面作品は、一から描き直して停滞している状態だ。
昨年から制作している大きな立体作品3体と今年から制作し始めた立体1作品は、もうすぐ完成する。
立体作品も少しずつではあるが、進化している。
作品はつくればつくるほど、自然と進化していくのだなと感じる。
立体の実物を見てもらえる機会がほしい。
手にとって触ってもらったり、360度から作品を見てもらえたら、絶対気に入ってもらえると思う。
立体作品と平面作品の両方とも進化、成長したい。
美術作家として生きていけるようになりたい。