人生について

人生はあっという間だ。

社会に出ると、過ぎ去る時間の早さに驚く。

好きな制作に夢中になれた学生時代。

恵まれた環境であったことを、大人になって実感する。

好きなことができる毎日は、ひたすら楽しかった。

そういう学生時代を過ごさせてくれた両親にも、感謝している。

美術作家になることや制作を継続することは、なかなか難しい。

本気で取り組めば取り組むほど、厳しい世界だなとも思う。

社会に出ると、さまざまな問題に直面する。

仕事との両立、制作場所や発表場所の確保。

器用にこなせる人はいっぱいいるのかもしれないけど、

制作を続ける環境を維持することは、なかなか私には難しかった。

仕事が主となり、一番好きな制作がいつも後回しになってしまっていた。

ひたすら、生きることで精一杯の日々だったように思う。

あっという間に、20年以上が経ってしまっていた。

20年制作だけに集中できていれば、美術作家として大成できていたのかもしれない。

ほんとうに、生き方が不器用だ。

そのかわり、生きる力は身につけた。

即戦力やマルチタスク力、対応力、コミュニケーション力。

社会で培ってきた力は大きい。

さまざまな壁が立ちはだかる時もあったが、それに負けない強さも身につけた。

どこでも一人で生きていける。

下準備は万全だ。

さぁ、これからは美術作家として生きていこう。

新しい環境や自由も手に入れた。

ようやく、一つのサイクルからも抜け出せた。

自分が望む環境を自力で手に入れた。

この一年は貴重な時間だと思っている。

ようやく、制作と仕事の両立が実現できるかもしれない。

少し自由な時間ができて、うれしい。

制作だけでなく、勉強や仕事もがんばろう。

一年後大きく成長できるように、日々努力をしよう。

どこまでも、晴天が広がればいい。

そして、自由に大空を飛び回ろう。